5-ALAとミトコンドリア

細胞内には、ミトコンドリアと呼ばれるものがあります。ミトコンドリアでは、私達が食事等で得られる栄養素を、生命活動を行うために必要なエネルギー物質(ATP)へと変換する作業を行っています。5-ALAは、このミトコンドリア内で作られており、鉄と一緒になることでその作業を行うために必要なヘムという物質になります。
5-ALAはエネルギー生産以外にも利用されています。例えば、ヘムは血液中の赤い色素(ヘモグロビン)にも含まれており、酸素と結びついたり離れたりすることで、酸素を全身に運ぶ役目を果たしています。いずれも、体内で作られた5-ALAにより絶えず行われていますが、加齢に伴い体内で作られる5-ALA量は減少していくため、これらの働きもまた低下していくと考えられています。

資料:5-ALA JOURNAL参照

ヘモグロビンとして血中で酸素を運ぶ
ATPをつくる

17歳をピークに5-ALAは年々減少

加齢によるALA体内量の変化加齢によるALA体内量の変化

5-ALAが減少すると
私たちの身体はどうなるのか

加齢などによって体内の5-ALAが減少すると、ミトコンドリアでのATP生成能力は衰え、疲労や活動量の低下が生じ、結果として老化が進むと考えられています。さらにATPの生成過程で放出される代謝水(水分)が減少することで、体内の水分維持に影響を与え、肌のかさつきが起こる可能性もあると考えられています。そのため、若い頃のようなエネルギッシュな活力を感じられなくなるのも、例え同じ量の食事をしても、当時のようなエネルギー変換を行えなくなっていることが理由の1つと考えられます。

資料 広島大学 5-ALAの疲労感低減化に関する実験

5-ALAは食べることでも
その役割を発揮できる

不足した5-ALAは食事やサプリメントによって補う事ができます。
多くの場合、生体内に存在する成分はただ食べたり飲んだりしても、消化過程で分解されるなどして、体内の必要な場所までたどり着くことはできません。しかしながら5-ALAは、そのままの状態で体内に吸収されることが分かっていることから、口から摂取しても同じようにその役割を果たしてくれることが期待されます。

資料:The Journal of Clinical Investment

食品に含まれる5-ALAはごく微量
普段の食事から補うのは困難です

5-ALA 50mg相当の食材の摂取目安
ほうれん草 約362kg/約1,630束(1束200g)
バナナ 約158kg/約1,755本(1本150g/可食部90g)
トマト 約510kg/約3,400個(1個150g)
赤ワイン 約33kg/約44本(1本750mg)

※女子栄養大学栄養科学研究所レポートから算出

食べることでもその役割を発揮できる5-ALAですが、残念ながら食品に含まれる5-ALAの含有量はごく微量。普段の食事から補うのは簡単ではありません。

5-ALAの量産を世界で唯一成功した
ネオファーマジャパン(袋井工場)

5-ALAを30年以上かけて研究し、困難とされていた量産技術を確立したネオファーマジャパン。微生物を使った発酵法で、日本古来の発酵技術が応用されています。これにより、私たちも身近に5-ALAを取り入れる事が可能になりつつあります。

(※2021/11/12確認時点)

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